Spain Guitar Online Shop 店長ブログ

アンダルシアンギター日本総代理店。スペイン製フラメンコギターをはじめコンテンポラリーなガットギターを豊富に選べるお店です。 Knoblockギター弦、角南ギター、エルマノス・カンプス、ファン・モンテス、サンチェス・ロペス 取扱店。コロナ禍でも安心の完全オンラインでお届けします!

当ショップのスペイン製ギターについてのおはなし

こんにちは


SPAIN GUITAR ONLINE SHOP
店長です

 

晴天が続いておりますが季節は秋から冬ですね

残り10日あまりで師走・・

嘘みたいなホントの話で滅入ります(;^ω^)

 

 

さて、当ショップの一押しといえばアンダルシアンギターですが、
それ以外にスペインの3つの工房のフラメンコギターを取り扱っています。

 

Hermanos Camps
https://spain-guitar.com/?mode=cate&cbid=2456400&csid=1

サンチェス・ロペス
https://spain-guitar.com/?mode=cate&cbid=2456404&csid=1

ファン・モンテス
https://spain-guitar.com/?mode=cate&cbid=2456407&csid=1

 


ネットを駆使して世界中のフラメンコギターをチェックしている方なら

ご存知かと思いますが、
本場スペインには我々が想像している以上にギター工房があり

日本に名の通った工房もあれば、全く知られていない工房も数多くあります。

むしろ後者の方が多いのです。

ここで区別しなくてはいけないのは、工場製の大量生産されるフラメンコギターと
工房製のフラメンコギターです。


1.工場製フラメンコギター

2.工房製フラメンコギター

 

まず、工場製のフラメンコギターは、大型の工作機械が導入された工場にて、
工場が設置されている地元で雇われた工員などにより流れ作業によって

大量に製作されます

訓練されたリーダーが、各セクションまたは最終的にチェックをすることで
そのクォリティを保持しつつ、ユーザーに安価なギターを提供することができます。

工場で働いている人数の規模でいうと十数人以上ということになるでしょうか・・

 


具体的には、例えば、"Alhambra" などがそうでしょう。
このAlhambraは、当該Alhambraブランドの他にもCuenca、Almansa、Prezといった
複数のブランドを持っており同一工場にて多少の差異を加えながら大量生産しています。


自社ブランドなどのOEM品もこのあたりで製作されています。


フラメンコギターは作っていませんが、FenderGibsonをイメージしたら分かりやすいかもしれません。


このあたりのフラメンコギターは、本当にエントリーモデルであって、
スペイン人では本当の初心者さん、
またフラメンコではないポップスなどで使用したりライトユーザー向けだと思います。

 

最初に手にしたとしても数か月、早ければ数日?(;^ω^)
まじめに練習してれば1~2年で後述する工房製のフラメンコギターへと
シフトすることがほとんどだと思われます。

 

一家に1台、埃かぶって置いてあるギターの筆頭かもしれません・・・


型抜きしたような没個性な感じが出る杭を打つ日本人的気質には

受け入れやすいようにも思ったりします・・・
味気がないので当ショップで販売するのは避けたいと思うギター筆頭かもしれません(;^ω^)

 


-------------------


一方、工房製のフラメンコギターは、完全に一人(1人~2人程度のアシスタントはいるかもしれません)で
全ての工程が行われる個人製作家よるもの(個人工房)と、
数人から数十人規模で少数精鋭の分業体制で製作されるもの(少数精鋭工房)とに大別されます。


個人製作家は、工作機械を導入しているところもあるので真の意味では
完全手工品とはいえなくなってきているかもしれませんが、たかが知れている規模なので
手工品と言って差し支えないでしょう。

手工品は、言葉としてクラシックギター、フラメンコギター界隈では浸透しています。

価格が最も高く最低でも50万円~60万円といったところが相場でしょうか。
数百万円のフラメンコギターも珍しくないです。

スペイン人でも世界的に活躍するトッププロや愛好家のみが手にできているといった印象です。


-------


また、少数精鋭工房は、少々乱暴な言い方をすれば工場と個人製作家と中間に位置していて、スペイン独自のギター工法を踏襲しながら、
少数の工作機械を用いつつもおおよそは手作業にて限られた数のギターを製作していきます。

家族経営が多く、親、兄弟、親戚などでやっているところが多いです。
跡継ぎ問題もあるようで後進の育成に1~2名程度、雇っている場合もあるみたいです。

 


価格は幅広く設定されていて10万円代後半から百万円程度まで、
材の質、製作にかかる工数などから設定されています。

最高級モデルになると工房の名を冠したビックボスによって年に数台のみが製作され、
上述した個人製作家となんら遜色のない作品となっています。

例えば、当ショップで扱っているCamps、サンチェス・ロペス、ファン・モンテスがここに相当します。

 

Campsは、CampsブランドとHermanos Campsブランドとがあって、
後者が生産台数も絞られた上位モデルを扱っているブランドになります。
当ショップは後者のHermanos Campsだけを扱っています。
日本でも数多く流通しているエレガットは前者のCampsブランドのギターです。


Hermanos Camps
https://spain-guitar.com/?mode=cate&cbid=2456400&csid=1

サンチェス・ロペス
https://spain-guitar.com/?mode=cate&cbid=2456404&csid=1

ファン・モンテス
https://spain-guitar.com/?mode=cate&cbid=2456407&csid=1


スペイン人のプロのフラメンコギタリストで利用している人も多く、
真剣なアマチュアギタリストの多くが利用しているのも

この少数精鋭工房のフラメンコギターです。
個人製作家のものはやはり高くて買えないことがほとんどなんですよね。

 

 

----------------------------------------------------------

話しは飛びますが、スペイン人のアマチュアギタリストってもうヤバいくらい上手い人
たくさんいますよね~

なんだ、その右手は!!!っていうスピードです。
練習量なのかメソッドなのか・・・日本人は足元にも及ばない、
ネットを見ていると日々、感じます。

----------------------------------------------------------

 


ところで、これまでの日本の楽器店では、

えらく高い個人製作家によるフラメンコギターと
工場製のフラメンコギターしか見当たらず、
スペインで最もポピュラーで多くの人々に支持されている少数精鋭工房のフラメンコギターは、あまり見かけませんでした。


例えば、工場製のフラメンコギターを最初に手にしたとして、
次の選択肢が個人製作家による超高級モデルってハードル高すぎですし、
エントリーモデルに飽きたらそこにしか行く道がないのも酷なような気がしています。

 


少数精鋭モデルのフラメンコギターのよいところは価格が手ごろですが、
かなり本格的なフラメンコギターであるということ、
多くの一般的なフラメンコ好きのスペイン人が利用しているフラメンコギターであり
音質、音色に関して信頼度も高いということ、

1本持っていれば間違いないと言えます。
結構、飽きもこないし、コストパフォーマンスも非常に高いと思っています。


最初の1本としても絶対お薦めですし、次の1本としても申し分ないです。


もし、それでも満足しないのであれば、あなたが上手すぎるのか、
それを鳴らしきれないということなので
逆に練習しなさすぎなのかどちらかだと思います(;^ω^)

 

最近、SNSを利用していて感じるのですが、ギターにこだわって欲しいと思う反面、
こだわりすぎもどうなのかなぁと思ったりもします。
それよりも大切なことはハードに練習することだと思うので、
いい先生、いいコンテンツ、いい音楽仲間、
そういった環境を積極的に確保していくことが一番大事なように思っています。


ギターショップがそんなこと言ってはいけないのかも知れませんが、
マイアイテムの自慢よりもマイテクニックを華麗に披露する方がかっけぇーかなと個人的には思います。


脱線しましたが、当ショップでは本気でギターやりたい、

フラメンコギターを頑張ってみたいという方を応援しております。
というわけで、当ショップでセレクトしているギターは、ヴィンテージやコレクション的な観点よりも実用的な観点からご提案させていただいております。
やっぱり鳴らしてなんぼのギターなので、ケースにしまってキュッキュ磨いているより
ガサツに毎日鳴らして欲しいと思っています。


意外に知られていませんが、生のギターは消耗品です。
特にトップが薄いフラメンコギターは、弾きこんでいけばへたってきますし、
トップが割れることも珍しくありません。
メンテナンスを繰り返すことで寿命は延びますが限界もあります。
構造上の宿命だと思います。

ヴァイオリンなどとは違います。

 

いわゆるヴィンテージのギターはあまり弾かれていないギターですよね。

トッププロがギターを変えていく理由は、これも1つの理由だと思います。
Youtubeで見たビセンテのギターもかなりボロボロになってましたね。

 

人生においてギターを弾ける時間なんて限られています。
なので、その間、できるだけめちゃくちゃ練習してギターをボロボロにしてください。
ギター屋としてはそれが一番嬉しかったりします!(^▽^)/

 

当ショップでは、フラメンコギターだけにとらわれず、音楽に関すること、

ギターに関すること全般について、いつでもご相談に乗っております。

何かございましたら気軽になんでも連絡してくださいね。

 

 

<お問い合わせ>

spainguitar.shop-pro.jp

 

 

 

店長