こんにちは。
Spain Guitar Online Shop 店長のタロウです。
いい天気が続きますね。日中は暑いほどです。
ギターとしては、まだ比較的安定している状態です。
こういう時期は、弦だけでなく
細かいパーツの違いも分かりやすくなります。
普段あまり意識しない部分でも、
「あれ、少し違うな」と感じることがあります。
今日はその中でも、
あまり目立たない道具についてです。
■ セヒージャ(カポタスト)
カポタストというと、お馴染みのShubb製など
今は機能的で便利な製品がかなり増えています。
安定していて、調整もしやすく
実用面だけで見れば、かなり完成度は高いです。
これに対して、当ショップで扱っているセヒージャは、
そういう方向のものではありません。
スペイン製フラメンコギターを専門で扱っている当ショップならではの
こだわりセレクトによりスペイン製の手作り品を揃えております。
フラメンコギター通の方には知れ渡っている
スペインの老舗ギター工房Valeriano Bernalで作られているセヒージャを
集めてみました。以下がこれです。

▼ Valeriano Bernal製 セヒージャ(カポタスト)
Valeriano Bernalが製作するフラメンコギターは
伝統的な工法を用い、そのボディー、ネックは比較的大きなサイズであるため
極めて豊かな鳴りをすることを特徴としています。
そんなValeriano Bernalが作る
手工品のセヒージャは、ギターと同じように、
ギターで使われている木材や牛骨などを使ってひとつひとつ丁寧に
仕上げられています。そのため、
・調整は少しシビア
・個体差もある
・完全に均一ではない
というような個性を持っているためいわゆる「便利な道具」ではありません。
ただ、その代わりに
・木の質感
・見た目の佇まい
・ギターとの一体感
こういった部分は、やはり独特で利便性を追求するのではなく
雰囲気作りから大事に音を探っていくギタリストにとっては
非常に魅力的な仕上がりとなっています。
したがって、実際に装着したときの雰囲気は、
工業製品とはかなり違います。
ギター本体が木でできている以上、
同じ素材で合わせたときの統一感は自然で、
スペイン製のエキゾティックな優れたデザインとも相まって
非常に高い満足感をもたらしてくれます。
ここは、機能では測れない手工品ならではの部分です。
衣服もいつもユニクロだけ、ユニクロで全部揃える・・
みたいなファッションはやっぱりダサいじゃないですか?
個人的にはこれは避けたいと思っているので
こういうお洒落なこだわりはギターをプレイする上でも
大切にしたい部分ですよね。
■ 道具としての考え方
カポは単なる補助器具としても使えますが、
演奏の一部として考えることもできます。
とにかく楽に使いたいのであれば、
機能性の高いShubbのカポの方が合っています。
ただ、
・見た目や雰囲気を大事にしたい
・ギターとの一体感を重視したい
そういう場合は、こういう選択肢もあるということを頭の片隅にでも
置いてもらえたらと思っています。
どちらが正しいというより、何を優先するかの違いです。
自慢のフラメンコギター、クラシックギターに映えるのはどっち?
というような問いも時にはあってもいいと思います。
■ 最後に
弦と同じで、こういったパーツも少し変えるだけで感覚が変わることがあります。
音そのものというより、弾いているときの感触や意識の部分です。
ギター演奏は雰囲気や気持ちもとても大事だと思います。
人前で演奏するときも身だしなみを整えて
いざ、ステージへ向かう、とても大切なことですね。
今のようにギターの木材の状態が安定している時期は、
精査するパラメーターが1つ減るのでパーツを変化させたことだけに集中しやすく、
その違いが分かりやすいです。
普段あまり気にしていない部分でも、
一度見直してみると新しい発見があるものです。
季節のとても良い時期にこういう小さなことにも
目を向けてみるのも楽しみの1つだと思います。
▼ Valeriano Bernal製 セヒージャ(カポタスト)
では、また。
店長 タロウ