こんにちは
SPAIN GUITAR ONLINE SHOP
店長のTaroです
フラメンコギターは、一般にサイド&バックの材料によって
大別されます
ローズウッドなどの黒い色をした木材をサイド&バックに使用した
いわゆる黒、
フラメンコギターをフラメンコで用いるギターとしてたらしめる
切れのあるサウンドを生み出すシプレスをサイド&バックに使用した
いわゆる白、
この2つがフラメンコギターの大きな意味での種類と言ってもいいでしょう
つまり、フラメンコギターは2種類あります
これだけ知っていればフラメンコギターを販売しているお店で
どんなサウンドを求めているかをかなり明確に伝えることができるはずです
具体的には、フラメンコギターの黒は、クラシックギターとほとんど変わらないと
言っていいでしょう
フラメンコギターの方が弦高を大幅に低くすることが特徴です
他は、製作工房によって方針が異なり、クラシックギターと比較して
ボディーのサイズ小さくする場合や、そのままクラシックギターと同じサイズで
製作する場合などがあります
工房なりの考え方に依存するところでもあります
ちなみに、パコ・デ・ルシアは、晩年に行くにつれ伴奏としてのフラメンコギターから
ソロ演奏をするフラメンコギターへと変化していったのに呼応するように
特注の特別大きなサイズの黒のフラメンコギターを複数台所有して使用していたようです
ちなみに、ボディサイズを大きくする(内部体積の増加)とどうなるかと言うと
ヘルムホルツ共鳴の理屈から共振する低音のピークを下げることができるので
低音がでやすいギターとなると言えるでしょう
蛇足ですが、これもヘルムホルツ共鳴の理屈からサウンドホールを小さくすると、
さらに共振する低音のピークを下げることができるようです
※ほんとうは理論としるすべきですが、理論と書いた途端、小難しくなってしまうのを
避けるため理屈と記載しています(;^ω^)
音を奏でた場合、一瞥してフラメンコっぽさを感じさせるのは、
やはり白なのかなぁと思います
当ショップでも白の方が人気があるかもしれません
フラメンコから離れた音楽をやる場合でも高音がジャリジャリでる
白はとっても魅力的です
弾き語りにもとってもいいと思います
パーカッシブでわくわくするサウンドは、
ファンクやR&Bなどのブラックミュージックにも
フィットすると思いますよ
一方、黒には黒のよさがあり、例えば、2017年に仕事をさせていただいた
ドイツのハードロックバンド
フェアウォーニングのギタリスト、ヘルゲさんは、
黒のフラメンコギターを愛用しており大変気に入っています
これがないとダメなんだとおっしゃっており
当ショップに声かけてもらいました
※このときのライブの模様は、こちらのDVD、Blu-rayに収録されております
ぜひ、チェックしてみてくださいね
たしかに!このプレイアビリティはクラシックギターにはないですし、
低音の響きは白のフラメンコでは得られない、ハードロックギタリストには
うってつけかもしれませんね
理想的なのは、黒と白とをそれぞれ所有することかなぁと感じています
ギター好きの方ならきっと欲しくなるはずなので
2つでそれぞれの違いを味わうのも1つのギターの楽しみ方だと思います
ぜひ、臆することなくどんどん新しタイプのギターを手にとってみてください
使いにくい、微妙な立ち位置であったジャズマスターが
今では若者の大人気のエレキギターとなっているのですから、、、
何が正しいかなんてわかりませんし、正解を探すのはナンセンスです
自分の感性を信用してみるのもいいものですよ
人のためではなく、自分のために生きて音楽をするのですもの
楽しまなくては!!
では、また
店長