Spain Guitar Online Shop 店長ブログ

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ポティート(Potito)って誰?何者?なにやってる人なの?



こんにちは。
SPAIN GUITAR ONLINE SHOP
店長のTaroです。


ティート(Potito)が6月3日に東京、4日に大阪(完売しました、ごめんなさい!)、

5日に広島でコンサートを行うことは、前回のブログで紹介いたしました。

さて、ここで、ポティート(Potito)て誰?何者?なにやってる人なの?

というメールをたくさん頂きました。

それもそうですよね!

ごもっともなんです。

店長もしばらく彼のニュースを耳にしておらず、今回の来日で、

おおお!!となった一人なのです。


ティート(Potito)は、スペイン国内では、一世を風靡した、

ある意味、伝説化した歌い手(カンタオール:男性の歌い手)ですが、

ご自身の信仰するキリスト教の牧師として、8年間ほどフラメンコ業界から

距離を置いていたのです。


8年間もフラメンコ業界から離れていれば、ご存知ない方がいるのは、

ごもっとも、ましてや異国のスペインですからなおさらですよね。

調べてみると去年からフラメンコの舞台に戻ってきたようで、

往年のフラメンコファン、ディープでコアなフラメンコファンを

喜ばせております。


以前にも何回かブログで書いたかもしれませんが、

フラメンコは、

1 歌

2 ギター

3 踊り

の順番で重要なんですね。とりわけ歌(カンテ)は、フラメンコの核であって、

これなくしては、フラメンコは語れないほどなんです。

でも、我々、日本人にとっては、もっとも縁遠いものとなっているのが、

歌(カンテ)なんですよね。

これは、馴染みのないスペイン語、民謡ですので独特の節回し、

好き嫌いが分かれてしまうところでもあります。

かっこいいなぁ~って思えば、真似もしたくなるものなのですが、

フラメンコの歌(カンテ)は、一番敷居が高いものとなっているのが

実際のところでしょう。


さて、話をポティート(Potito)に戻しますが、

彼は、1976年生まれで、現在40~41歳ですので、とても若いですよね。

ちなみに、フラメンコの本場、セビージャ生まれです。

フラメンコに非常に早熟(家系がフラメンコ関係だったことも大)でして、

10歳のときから地元では、すごいフラメンコを歌う少年がいると噂され、

14歳でなんとCDデビューをしたのです。

このときのプロデューサーがペペ・デ・ルシア(パコのお兄さん)なんです。

このCDは、スペイン国内で大変ヒットし日本でも話題になったはずです。



Google検索かけると、『さすらい』というタイトルで日本盤も発売されている

のが分かります。

この後、思春期に入り変声期などによる困難な時代を経て、第一線で活躍し続けて

きました。


カマロン亡き後、フラメンコの歌い手(カンタオール)のメインストリームを

進む一人であることは間違いないでしょう。

8年間の空白があったためか、

YouTubeを探してもなかなか綺麗な映像と音声のものがないのが

残念ですが、2015年の非常に素晴らしいセッションを見つけたので

アップしますね!

ぜひ、これを機会に、ギター、踊りだけでなくフラメンコの歌(カンテ)にも

注目してください。

はまれば、フラメンコの魅力をもっと感じることができると思いますよ!

フラメンコギターは、歌(カンテ)があってこそ、際立つといっても言い過ぎではないでしょう。






 



店長