こんにちは。
SPAIN GUITAR ONLINE SHOP
店長のTaroです。
すっかり秋になってしまいましたね。
季節の変わり目、風邪を引かぬよう注意してくださいね。
とても乾燥してきているのでギターも冬モードで湿度管理をしっかり!
今日は、ハカランダについて書きたいと思います。
ずっと書こう、書こうと思って先延ばししていたのですが、
多分ですが、来週ハカランダのフラメンコギターが入荷してくるので
ちょうどいい機会と思いこのテーマをピックアップしました。
みなさん、ハカランダのギターと聞けば何を思い出すでしょうか?
高い、希少価値がある、いい音がする、憧れのギター・・・・
どれも正解ですね!
オークションなどでも高値がつくのは、ハカランダと記載された
クラシックギターばかりです。
さて、なぜこんなにもハカランダが羨望の眼差しで見られるようになったのでしょうか?
それは、
ワシントン条約にて取り決められた絶滅危惧種に指定されたからです。
ワシントン条約、通称、CITES(サイテス:Convention on International Trade in Endangered Species of Wild Fauna and Flora;絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)。
その目的は、
『ワシントン条約(CITES:絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)は,野生動植物の国際取引の規制を輸出国と輸入国とが協力して実施することにより,採取・捕獲を抑制して絶滅のおそれのある野生動植物の保護をはかることを目的とする。
』
となっています。
そして、これら絶滅危惧種は、通称レッドリストと呼ばれるリストにリストアップされ、
輸出入が厳しく制限されています。これに違反すると莫大な罰金刑に課せられます。
さて、ここから重要です。
クラシックギター、フラメンコギターにとって重要な材料であるハカランダ、
これがこのレッドリストに載ってもう取り引きが、ほぼできない状態にある・・・
という大きなデマ、勘違いが横行してしまっています。
したがって、オークションでは、ハカランダと書くだけで値段が高騰しています。
さて、ハカランダは、ワシントン条約に抵触するレッドリストに載っているのでしょうか?
答えは、YesでもありNoでもあるのです。どちらかというとNoが正しいかと思います。
ハカランダってどういう名称だか分かりますか?
ハカランダって商人の間にて使われている単なる俗称なんですよ。
要は、ハカランダって言葉は、かなりいい加減な言葉なのです。
というのも、レッドリストに記載されている絶滅危惧種は、全てラテン語による学術名で
記載されるからなのです。
では、ハカランダと、その学術名が一致するかというと答えはNoです。
ハカランダは、俗称であり、特にブラジルでよく使われ、ブラジル産のローズウッドは、
全てハカランダと業者間では呼ばれています。
ハカランダって学術的には全く意味のない言葉であり、膨大な種類があるのです。
そのハカランダの中で、唯一レッドリストに載っている、ワシントン条約に抵触
する材料があります。
それが、俗称ハカランダと呼ばれる材料のうちの学術名、『Dalbergia nigra』一種類だけなのです。
俗称ハカランダと呼ばれるもの、つまりブラジル産のローズウッドは、まだまだたくさんあります。
しかしながら規制されているのは、『Dalbergia nigra』一種類だけなのです。
俗称ハカランダと呼ばれるブラジル産のローズウッドは、全体的に確かに希少価値はあります。
しかしながら、もう伐採することができないほどの希少価値があるかというと、それはNoです。
伐採してもよいのです。輸出入を自由にしてもよいのです。
規制されているのは、学術名『Dalbergia nigra』一種類だけなのですから。
もし、『Dalbergia nigra』を輸出入したいのであれば、
ワシントン条約が締結される以前に伐採されたことを証明したCITESドキュメントを付属させなくてはいけません。
僕が言いたいのは、間違ったハカランダ信仰が横行していると感じたからです。
木材伐採に関するエコロジー的な観点からの議論はここではしませんが、
少なくともハカランダは、国際法的規制を受けている材料ではないということ、
学術名『Dalbergia nigra』一種類だけがワシントン条約に抵触するということ。
これを知っていてもらいたいと思いました。
つまり、ハカランダと記載されたギターを購入する際、
そのハカランダは、『Dalbergia nigra』かどうかを確認することはとても重要なことです。
もし、該当すれば非常に価値のあるものであるし、そうでなければ、今でも伐採可能なハカランダ
ということになります。
ちなみに、学術名(Scientific Name)『Dalbergia nigra』は、ラテン語です。
これは、全て経済産業省のワシントン条約、担当課に電話して確認したことです。
店長
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店長のTaroです。
すっかり秋になってしまいましたね。
季節の変わり目、風邪を引かぬよう注意してくださいね。
とても乾燥してきているのでギターも冬モードで湿度管理をしっかり!
今日は、ハカランダについて書きたいと思います。
ずっと書こう、書こうと思って先延ばししていたのですが、
多分ですが、来週ハカランダのフラメンコギターが入荷してくるので
ちょうどいい機会と思いこのテーマをピックアップしました。
みなさん、ハカランダのギターと聞けば何を思い出すでしょうか?
高い、希少価値がある、いい音がする、憧れのギター・・・・
どれも正解ですね!
オークションなどでも高値がつくのは、ハカランダと記載された
クラシックギターばかりです。
さて、なぜこんなにもハカランダが羨望の眼差しで見られるようになったのでしょうか?
それは、
ワシントン条約にて取り決められた絶滅危惧種に指定されたからです。
ワシントン条約、通称、CITES(サイテス:Convention on International Trade in Endangered Species of Wild Fauna and Flora;絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)。
その目的は、
『ワシントン条約(CITES:絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)は,野生動植物の国際取引の規制を輸出国と輸入国とが協力して実施することにより,採取・捕獲を抑制して絶滅のおそれのある野生動植物の保護をはかることを目的とする。
』
となっています。
そして、これら絶滅危惧種は、通称レッドリストと呼ばれるリストにリストアップされ、
輸出入が厳しく制限されています。これに違反すると莫大な罰金刑に課せられます。
さて、ここから重要です。
クラシックギター、フラメンコギターにとって重要な材料であるハカランダ、
これがこのレッドリストに載ってもう取り引きが、ほぼできない状態にある・・・
という大きなデマ、勘違いが横行してしまっています。
したがって、オークションでは、ハカランダと書くだけで値段が高騰しています。
さて、ハカランダは、ワシントン条約に抵触するレッドリストに載っているのでしょうか?
答えは、YesでもありNoでもあるのです。どちらかというとNoが正しいかと思います。
ハカランダってどういう名称だか分かりますか?
ハカランダって商人の間にて使われている単なる俗称なんですよ。
要は、ハカランダって言葉は、かなりいい加減な言葉なのです。
というのも、レッドリストに記載されている絶滅危惧種は、全てラテン語による学術名で
記載されるからなのです。
では、ハカランダと、その学術名が一致するかというと答えはNoです。
ハカランダは、俗称であり、特にブラジルでよく使われ、ブラジル産のローズウッドは、
全てハカランダと業者間では呼ばれています。
ハカランダって学術的には全く意味のない言葉であり、膨大な種類があるのです。
そのハカランダの中で、唯一レッドリストに載っている、ワシントン条約に抵触
する材料があります。
それが、俗称ハカランダと呼ばれる材料のうちの学術名、『Dalbergia nigra』一種類だけなのです。
俗称ハカランダと呼ばれるもの、つまりブラジル産のローズウッドは、まだまだたくさんあります。
しかしながら規制されているのは、『Dalbergia nigra』一種類だけなのです。
俗称ハカランダと呼ばれるブラジル産のローズウッドは、全体的に確かに希少価値はあります。
しかしながら、もう伐採することができないほどの希少価値があるかというと、それはNoです。
伐採してもよいのです。輸出入を自由にしてもよいのです。
規制されているのは、学術名『Dalbergia nigra』一種類だけなのですから。
もし、『Dalbergia nigra』を輸出入したいのであれば、
ワシントン条約が締結される以前に伐採されたことを証明したCITESドキュメントを付属させなくてはいけません。
僕が言いたいのは、間違ったハカランダ信仰が横行していると感じたからです。
木材伐採に関するエコロジー的な観点からの議論はここではしませんが、
少なくともハカランダは、国際法的規制を受けている材料ではないということ、
学術名『Dalbergia nigra』一種類だけがワシントン条約に抵触するということ。
これを知っていてもらいたいと思いました。
つまり、ハカランダと記載されたギターを購入する際、
そのハカランダは、『Dalbergia nigra』かどうかを確認することはとても重要なことです。
もし、該当すれば非常に価値のあるものであるし、そうでなければ、今でも伐採可能なハカランダ
ということになります。
ちなみに、学術名(Scientific Name)『Dalbergia nigra』は、ラテン語です。
これは、全て経済産業省のワシントン条約、担当課に電話して確認したことです。
店長