フラメンコギターとクラシックギター～違うんですか？（１）～

こんにちは。
SPAIN GUITAR ONLINE SHOP
店長のTaroです。




“フラメンコギターとクラシックギターって違うんですか？”

ショップへのお問い合わせはないけれど、ギターに詳しくない人に

アドレスを教えると１００パーセントこのフレーズが返ってきます。



ずいぶんギターを弾いていた僕も

かつては、その一人だったのだから当然だろうなぁ。


ただフラメンコギターをやりたいと思ったとき、専用のギターがあることに

非常に喜びを感じた記憶があります。なんかいいじゃないですか、

偉そうな感じがしてｗ


では、さていったい何が違うのでしょうか？

工房によっても若干の差異はあるかと思いますが、

基本的にフラメンコギターは、クラシックギターに較べて

薄くて軽いんです。

実際には、ボディの厚さそのものと使用している木材自体も

薄くしています。



フラメンコギターは、クラシックギターより高い音が明瞭に出ます。

一方、低音が若干弱いです。


使用される木材も違います。

トップ材は、スプルース（松）かシダー（杉）で一緒です。

が、ボディ＆サイドが違います。

フラメンコギター：シプレス、メイプル、ローズウッド

クラシックギター：ローズウッド


必ずしも上記の木材が使われるわけではありません。

他にもいろいろな木材を使用したギターが存在します。

それぞれにメリットが違います。

最も影響するのが音でしょうね。

いろんなタイプのギターを持って弾き比べするのも

楽しいものです。



僕が思うに、フラメンコギターでクラシックの曲は弾けても、

クラシックギターでフラメンコの曲は弾けないかな。

フラメンコは、ローアクションで速弾きがしやすくなっています。

つまり速弾きを要求されます。しかも、フラメンコ特有

のピカードという奏法です。



クラシックギターのセッティングだとピカードを

どうしても弾くことができません。


フラメンコギターは、トップも薄いので気をつけないと机の角にぶつけたら

割れます。パーカッシブなプレーでも割れます。ゴルペをして割れることは

ないかなぁ。ゴルペというのは、指でトップを叩く奏法です。

フラメンコギターのトップには、ゴルペしてもギターをいためないように

ゴルペ板が貼ってあります。最近のは、ほぼ全て透明。


まだ、色々あると思いますが、ざっくりこんな感じです。

パコ、ビセンテに憧れたらぜひ、クラシックギターではなく

フラメンコギターをお求めになるとよいと思います。




※パート（２）へと続きます！

Tweet