Spain Guitar Online Shop 店長ブログ

アンダルシアンギター日本総代理店。スペイン製フラメンコギターをはじめコンテンポラリーなガットギターを豊富に選べるお店です。 Knoblockギター弦、角南ギター、エルマノス・カンプス、ファン・モンテス、サンチェス・ロペス 取扱店。遠方の方にも安心のオンラインでお届けします!お近くの方はご予約にて試奏対応しております。

フラメンコギターとクラシックギター~違うんですか?(2)~

こんにちは。
SPAIN GUITAR ONLINE SHOP
店長のTaroです。猫




“フラメンコギターとクラシックギターって違うんですか?”

違うんですよぉっ

てなところから前回はじまりました。聞き耳を立てる




歴史とか詳しいことは分からないのでどっちが先?


※たぶんクラシックだと思う・・



なのかは分かりません。?


が、ルックス、なんか似てても構造的に全然

別物なんですよぉ。びっくり

だから、フラメンコギターやる人は、必ずフラメンコギター

買ってくださいね。

市場には、クラシックギターが圧倒的に多く存在します。



パコの写真見てルックス似てるから、選択肢があって安いやぁとか思って

楽天でポチらないでくださいね。後で泣きますんでw悲しい

安心してください、そうならないためのこのブログです!


ところで、クラシックギター、フラメンコギターに共通なのですが、

よく材料で分類することがあります。見る



♪某楽器店にて・・・

客:このギターは、なにでできてますか?

店員:これは、ローズウッドですね。

客:そうかローズか、低音がよく鳴りますね~


なーんていう会話、聞いたことありませんか?聞き耳を立てる

ここでローズウッドについては次回以降に説明することにして、

ギターが何でできている?と問われて

ローズウッド、と一言で答えています。

この店員は、ちょっと不親切なのですが、結構普通な会話なんです。


じゃあ、果たして1本のギターって全部同じ木材でできてるの?

と思われるかもしれませんが、そうではないのです。

ギターは、主に以下のパーツそれぞれ異なる木材でできています。


?トップ(表面板)

?サイド&バック(曲線の側板と背面板)

?ネック(さおとも言います。棒状部分です。)

?指板(ネックに貼り付けてあるフレットが打ち込まれた板。)

?ブリッジ(表面板に貼り付けてある弦の一端を固定する部分。)

?ヘッド(ネックの先端部分。糸巻きが装着された弦を巻き取る他端。)


だいたいこんな具合に大別されます。びっくり

んで、ギターの大部分の面積を占めるのはサイド&バック。

材料名を聞かれて答えるとき、またはカタログ記載などするとき、

一言で何製?と問われればサイド&バックを答えるのが

風習となっています。

なんでかと言われると、だいたいサイド&バックで音色が決まるんですよ。

だから、この部分の材料って結構重要!グッド

これは、スチール弦のアコースティックギターでも同様です。


より丁寧な店員だとしたら、

“サイド&バックがローズウッドで、トップがスプルースですね”

なんて答えます。


店員が

“ローズウッドですね”しか答えなかったら“トップは?”って聞き返せば

「お!?こいつ素人じゃないなぁ」

なんて思われるかもw猫



よく雑誌や教則本なんかにギターの買い方、みたいなので店員さんに聞けば

丁寧に教えてくれるって書いてあるけど、結構うそだと僕は思ってます。

大手楽器店なんかは、利益率の高い自社ブランドの楽器を売り込む傾向

が強く、一番ひっかかりやすいのは素人なんで

オール合板のとても鳴らない中国製ギターを購入させられる

可能性が大!冷や汗



だからちょっと素人じゃねぇ~んだよっていう見栄は

必要なのかもしれないな。

あくまでも自己防衛です。グッド


前振り長くなってしまった・・・


んで、クラシックギターとフラメンコギターは、

このギターの音色を決定付けるといっても言い過ぎではない

サイド&バックに使われる材料が違うんです。





クラシックギター:ローズウッド

・フラメンコギター:白(シプレス)or黒(ローズウッド)



クラシックギターは、ほとんどがローズウッドです。

ローズウッドは高音から低音までの周波数帯域をカバーし、

さらに低音が非常によく出る、

ちょっと重たい木材です。

遠達性(音が遠くまで届く)もとてもよく、

マイクなしではホールなどの演奏では厳しいクラシックギターには

もってこいの材料。音もでかいです。グッド



フラメンコギターは、白色をしたシプレスが主に使われます。

中高域に特徴がありシャリっとしたフラメンコ独特の歯切れのよい

パーカッシブな音がでます。非常に軽いです。

歌や踊りの伴奏にとてもよいですね。グッド

初めてフラメンコギターを買う、1本目のフラメンコギター買うなら

シプレスをお薦めします。


※また、こんど話しますがメイプル材もシプレスと

同様にお薦めです。OK



フラメンコギターでも、黒色をしたクラシックと同じ

ローズウッドも使われます。

ボディー厚や材の厚みなどはクラシックと変えていますが

ややフラメンコ感が薄れます。僕はかなり薄れると思っています。

ソロ演奏向きです。

上手い人じゃないと、フラメンコを理解してものにしている人じゃないと

僕はお薦めしません。

フラメンコの黒は、ハードルが高いギターといえるでしょう。

ただ、でかい低音は非常に魅力的、

親指で弾くアルサプーアというテクニックは

黒で弾くと本領発揮!バホバホ、バキバキ鳴ってたまらないです。拍手



よくこのフラメンコギターの黒色をクラシックとフラメンコを両方演奏

できる両用ギターと言ったりします。

が、これをコンビニエントなギターでお得と思ってはいけません。

ギターによっては、音が中途半端になりやすいので要注意です。雷




ハイ、僕です(涙)悲しい



でも、黒のフラメンコギターでも、素晴らしいギターもあります。

“カンプス”の ”PRIMERA NEGRA”モデルは、

非常に素晴らしい黒のフラメンコギターで、非常にお薦めのギターです。

黒にありがちなクラシックギター感が全く感じられず、

真に素晴らしいフラメンコギターです。





では、ご希望があってもなくても、次回続きますw


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