Spain Guitar Online Shop 店長ブログ

アンダルシアンギター日本総代理店。スペイン製フラメンコギターをはじめコンテンポラリーなガットギターを豊富に選べるお店です。 Knoblockギター弦、角南ギター、エルマノス・カンプス、ファン・モンテス、サンチェス・ロペス 取扱店。遠方の方にも安心のオンラインでお届けします!お近くの方はご予約にて試奏対応しております。

ギターに関するちょっとした誤解

当ショップではフラメンコギターにこだわって、

ほぼフラメンコギターばかりを販売しています。

フラメンコという音楽はご存じの通りスペイン発祥ですが、

日本においては踊り人口に較べてギターで演奏する人が

圧倒的に少ないジャンルでもあります。

時代のブームで過去には何度か演奏者人口も増えたようですが、

音楽の多様化によって加速度的に減少しているように思われます。

 

今思い返すと店長がフラメンコギターにはまっていたのは

一時のブームの時期だったのだなぁと振り返ることができます。

 

具体的には、ビセンテ・アミーゴが大きなきっかけでもありました。

ビセンテ・アミーゴというイケメンで超絶上手いギタリストの登場に

少なくともスペインと日本では大いに沸き立ちました。

パコ・デ・ルシア以降、このビセンテ・アミーゴとトマティートが

1つの頂点だったように思われます。

 

この時代(90年代)は、まだジャズギターというのがそれほど小難しくなりすぎる

1つ手前であってロックやヒップホップとの融合をまだまだトライしている状況。

ここにエキゾティックなフラメンコギターもぐいぐいと

入り込んできました。

パコで開花したフュージョンとの融合からフラメンコにはまった、

ジャズ、フュージョン寄りのギタリストの中の一部の人が

ビセンテ・アミーゴの登場によりフラメンコギターへの想いが大爆発!

本格的にフラメンコギターを目指しどっぷりとはまっていきました。

 

店長もこの流れで初めてフラメンコギターを購入することに

なるのでした。

この時の驚きは今でも忘れられず、

とにかく弾きやすい、これまでクラシックギターに触れたことはあったのですが、

弦高の高さからなのかボサノバのようなつま弾く弾き方ならよいのですが、

単音で駆け上がるようなフレーズはちょっとやそっとじゃ弾けないというのが

実際でした。

これがフラメンコギターなら弾けるかも?という期待をもたせてくれたのです。

 

そして、その音色。実に張りがあって美しい。

同じナイロン弦のクラシックギターとは全く違う

スコーン、パキーンと抜けるような音色は

当時のポピュラーな音楽との親和性も非常に高かったのです。

またスペイン系の作曲家のクラシック音楽を弾いても、ピッタリとハマる

なんて万能なのだぁ!と思わせてくれるのがフラメンコギターでした。

 

フラメンコギターを販売しているとお客さんから

『あ~フラメンコ弾けないから』 とか

『フラメンコは弾かないから』 とか

そういうお応えを頂戴いたします。

 

実のところ当ショップとしてはそこの部分はあまり狙っていないのです。

純粋なフラメンコギターでのプレイを目指すのであれば

めっちゃ高いヴィンテージなどを販売している

いいショップがたくさんあると思います。

 

これに対し、もっと新しいサウンドが欲しい!

フラメンコテイストを自分のプレイに生かしたい

などというギタープレイヤーさんに手に取って欲しいのが

当ショップのフラメンコギターなのです。

 

もちろんフラメンコギターであるから

ピュアなフラメンコを演奏するのも申し分ないですし、

それはそれでおススメしたい点でもあります。

歴史あるフラメンコ音楽にはまっていくのも

1つの大きな喜びでもあると思います。

純粋なフラメンコギターもすごくいいですし、

お薦めしたい音楽です。

 

そんな中、ジャズギタリストの渡辺香津美さんに

当ショップのアンダルシアンギターをご購入いただいたのは

とても理想的なことでした。

香津美さんは、当ショップがお金を積んで宣伝してもらっている

のとは全く違い、本当のお客さんなのです。

プロ、アマ問わず分け隔てなく対応しているのが当ショップの

ポリシーでもあります。

 

フラメンコギターは、先進的なナイロン弦ギターとして

非常に完成されている楽器であるので

ぜひ一度手にしていただけたらと日々願っております。

 

 

店長