誤解を生みやすい音楽、その筆頭とも言ってくらいフラメンコは
人々から遠ざけられやすいです。
フラメンコ=踊り よくわからない民族音楽
そのような図式が脳内にインプットされ過ぎていて
フラメンコというワードを聞いただけで、
『ああ、興味ないです・・』
となってしまっている方が大勢いらっしゃいます。
フラメンコの中でもフラメンコギターは独自の発展を遂げ
ジャズと融和し、もっと親しみやすい音楽へと変貌していきました。
純粋な伝統のフラメンコギターを弾くのは当然ですが、
その新しい世界へともどんどんと進んでいき
そこにおいて自身の新しい音楽を構築していきました。
新しい領域には、踊りはほぼ存在しておらず究極のギタープレイを
追い求める形に変貌していったのです。
もはやフラメンコギターというのは決して遠ざけるべき
ジャンルではなく究極の演奏を目指す1つの新ジャンルになっていると
思います。
エディ・ヴァン・ヘイレンが亡くなり、ジェフ・ベックも亡くなり
パコ・デ・ルシアももういない。
次々にギターレジェンドが消えていく中、多くの音楽ファンが納得するような
新たなギターヒーローの登場が強く待ち望まれていますが
それは未だに現れていません。
フラメンコギターにおいてもビセンテ・アミーゴもかつての
熱狂的なギターヒーロー像からは離れて行ったようにも思われます。
ただ、作品は非常に素晴らしいものが多く、目指すべき1つの形と
言ってもいいくらい非常に洗練されています。
ノイズや音数の多い現代の騒々しい音楽群から一時的にでも離れて
ぜひフランコ由来の音楽たちにも目を向けてもらえたらと
心より願います。
それが1つのきっかけとなり、ご自身の新しい音楽世界を構築する
手がかりになるかもしれません。
またガットギターによる究極の世界もフラメンコギターにはあります。
店長